画像生成AIの可能性 〜ITが苦手な社長でも、今日から使える「0円デザイナー」の話〜

【はじめに】「デザイン料5万円」が「0円」になった日

「チラシを作りたいんだけど、デザイン会社に頼むと5万円かかるし、2週間待たされる。どうにかならないか?」

先日、近所の便利屋さんを営む60代の社長から、こんな深刻な相談を受けました。
彼は集客のためにポスティングチラシを作ろうとしていたのですが、見積もりを見て愕然としたそうです。

「たった一枚のチラシに5万円…。しかも、修正するたびに追加料金がかかると言われてね…」

中小企業の社長にとって、5万円は大金です。しかも、効果が出るかどうかもわからないチラシに、そこまでのコストをかけるのは勇気がいります。

私は言いました。
「社長、今ここで、10分で作りましょう。しかもタダで」

社長は「そんなバカな」という顔をしていました。
しかし、私がパソコンを開き、あるツールを使って画像を作り始めると、彼の目は点になりました。

「えっ、何これ? すごい…まるで魔法じゃないか!」

使ったのは、画像生成AI(Midjourney、NanoBananaPro)です。

結果はどうなったか。
たった100枚のお試しポスティングで、翌日に3件の問い合わせが入りました。
通常、ポスティングの反応率は「0.1%(1000枚に1枚)」あれば良いと言われます。
それが、たった100枚で3件。反応率3%。業界の常識を覆す異常な数字です。

なぜ、こんなことが起きたのか?
それは、AIを使って「お客様に刺さるビジュアル」を、その場で作り出したからです。

この記事では、私が実際に現場で見てきた「画像生成AIの可能性」について、難しい専門用語を一切使わずに、ITが苦手な社長でも今日から使える形でお伝えします。

「AIなんて、自分には関係ない」と思っている社長こそ、ぜひ最後まで読んでください。
あなたの会社の「無駄なコスト」と「機会損失」をゼロにするヒントが、ここにあります。


なぜ今、画像生成AIなのか? 〜「お絵かきツール」から「最強のビジネス兵器」へ〜

かつてのAI画像は「使い物にならなかった」

ほんの2年前まで、AIが描く絵はお世辞にもビジネスで使えるレベルではありませんでした。
指が6本あったり、顔がぐちゃぐちゃだったり、なんだか不気味な雰囲気だったり…。
「まあ、すごい技術だけど、仕事では使えないね」というのが、当時の正直な感想でした。

しかし、2023年に入ってからの進化は、まさに「革命」と呼ぶにふさわしいものでした。

今のAI画像は、プロのカメラマンが撮った写真と見分けがつかないレベルに到達しています。
しかも、写真だけでなく、イラスト、水彩画、3DCG、マンガ風など、ありとあらゆるスタイルを自在に操ることができるようになりました。

中小企業社長が抱える「3つの壁」を、AIが破壊した

私が多くの経営者とお話しする中で、画像の活用には「3つの壁」があると感じていました。
画像生成AIは、この壁をすべて破壊しました。

1. 「お金の壁」

これまで、まともな画像を用意しようとすれば、それなりのコストがかかりました。

  • プロに撮影依頼:5万円〜20万円
  • プロにイラスト依頼:3万円〜10万円
  • 素材サイトで購入:1枚500円〜3,000円

これが、画像生成AIなら「月額3,000〜5,000円」で作り放題です。
1枚あたりのコストは、実質0円に近くなります。

2. 「時間の壁」

外注すれば、打ち合わせをして、見積もりを取って、制作を待って、修正依頼をして…と、納品までに最低でも1〜2週間はかかります。
「明日のプレゼン資料に使いたい!」と思っても、絶対に間に合いません。

画像生成AIなら、思いついたその瞬間に、1分で完成します。
修正も「もうちょっと明るくして」とチャットで言うだけ。数秒で直してくれます。

3. 「スキルの壁」

「自分にはデザインのセンスがないから…」と諦めている社長は多いです。
しかし、最新のAIに必要なのは、デザインのスキルではありません。
「言葉にする力」だけです。

「お客様にどんな印象を与えたいか?」
「どんな場面を見せたいか?」

それを日本語で伝えるだけでいいのです。社長であるあなたなら、自社の商品の魅力や、お客様に伝えたいメッセージを、誰よりも理解しているはずです。
つまり、社長こそが、最強のAIクリエイターになれる素質を持っているのです。


実際にどう使う? 明日から使える「AI画像活用術」5選

「理屈はわかった。でも、うちの会社で具体的に何に使えるんだ?」
そんな声が聞こえてきそうです。ここでは、私が実際に支援した企業での活用事例を5つご紹介します。

1. 【集客】チラシ・ポスティングの反応率を劇的に上げる

冒頭の便利屋さんの事例です。
彼が欲しかったのは「水回りのトラブルで困っている奥様が、笑顔の作業員を見て安心しているシーン」でした。

しかし、いざ素材サイトで探すと、出てくるのは「いかにも外国人モデル」の写真や、「どこかの会社で見たことのあるフリー素材」ばかり。これでは、地元のお客様に親近感を持ってもらえません。

そこでAIの出番です。
日本の地方都市にある一軒家のキッチンで、60代の優しそうな作業員が、困っていた主婦に修理完了を報告し、主婦が安心して笑顔になっている写真。温かい家庭的な雰囲気で

こう指示すると、まさにイメージ通りの画像が生成されました。
「あ、これなら安心できそう」
見た瞬間にそう思わせるビジュアルが、問い合わせのハードルを一気に下げたのです。

2. 【広報】ブログ・ホームページの「世界観」を統一する

自社のブログやホームページの更新、止まっていませんか?
理由を聞くと、「記事に使えるいい写真がないから」という答えがよく返ってきます。

文字だけの記事は、読まれません。かといって、関係のないフリー素材を貼っても、安っぽくなるだけです。

私が運営する「ITが苦手な社長のためのDX駆け込み寺」というブログでは、すべての画像をAIで作成しています。
登場するのは、「ハチマキを巻いた熱血営業マン」と「困り顔の社長」のキャラクター。

「今日は『経費精算の悩み』についての記事だから、社長がレシートの山に埋もれて泣いている画像を作ろう」

そう思いつけば、1分後にはその画像が手に入ります。
オリジナルのキャラクターを使うことで、「あ、この画像はあのブログだ」と読者に認知してもらえるようになり、ブランディング効果も抜群です。

3. 【営業】プレゼン資料で「未来」を見せる

新しいサービスや商品を提案する時、「まだ形になっていないもの」を説明するのは難しいですよね。
言葉だけで説明しても、相手には伝わりません。

あるリフォーム会社の社長は、お客様への提案資料にAIを活用しています。
「お客様のリビングが、もし北欧風のカフェのような空間になったら?」

リフォーム後の完成予想図(パース)を作るには、専用のソフトと専門のオペレーターが必要で、1枚作るのに数万円かかります。
しかし、AIなら、
明るい日差しが差し込むリビング。白木の家具と観葉植物が配置され、北欧風のモダンなインテリア。テーブルにはコーヒーと本が置かれている
と指示するだけで、憧れの生活シーンを具体的に見せることができます。

「わぁ、素敵!こんな風になるんですね!」
お客様のテンションが上がれば、成約率は確実に上がります。

4. 【採用】求人票で「自社の雰囲気」を伝える

「採用サイトに載せる写真がない。社員も顔出しNGだし…」
そんな悩みもAIで解決できます。

「実写」ではなく、「親しみやすいイラスト」で職場の雰囲気を伝えるのです。
20代の若手社員と40代のベテラン社員が、ホワイトボードの前で楽しそうに議論しているイラスト。フラットで風通しの良い職場の雰囲気

こうして作ったイラストを求人媒体に載せたところ、以前よりも「会社の雰囲気に合いそうな人材」からの応募が増えたそうです。
「顔出しはできないけど、雰囲気は伝えたい」という中小企業にとって、AIイラストは救世主となります。

5. 【商品開発】新商品のパッケージやロゴのアイデア出し

「新商品のパッケージデザイン、どうしようか?」
社内で会議をする時、言葉だけで議論していませんか?

「もっと高級感がある感じで…」
「いや、もっと親しみやすく…」

言葉の定義は人それぞれです。これでは議論がまとまりません。
そんな時、その場でAIに描かせるのです。

「『高級感のある黒ベースのパッケージ』って、こういう感じ?」
「『親しみやすいパステルカラー』って、これのこと?」

目の前に具体的な「絵」があることで、チームのイメージが共有され、議論が驚くほどスムーズに進みます。
デザイナーに依頼するのは、その方向性が固まってからで十分です。これにより、デザイナーへの修正指示も的確になり、無駄なコストを削減できます。


IT音痴でも大丈夫!「伝わる」プロンプト(指示文)の魔法

「でも、AIへの指示なんて難しそう…」
そう思ったあなたに、とっておきの「魔法の公式」をお教えします。

これさえ覚えておけば、誰でもプロ並みの画像が作れます。

【魔法の公式】= [主役] + [動作] + [場所・背景] + [画風・雰囲気]

この4つの要素を埋めるだけでOKです。

例:セミナーの集客チラシ用の画像を作りたい

  1. [主役]:30代のビジネスマン
  2. [動作]:ガッツポーズをして喜んでいる
  3. [場所・背景]:オフィスで、パソコンの前で
  4. [画風・雰囲気]:明るい写真、広告のような高品質なライティング、信頼感

これをつなげて、DALL-E 3に入力します。

「オフィスのパソコンの前で、30代のビジネスマンがガッツポーズをして喜んでいる写真。明るく高品質なライティングで、信頼感のある広告写真のように」

これだけです。本当にこれだけで、使えそうな画像が出てきます。

さらにクオリティを上げる「ちょい足し言葉」

さらにプロっぽくしたいなら、以下の言葉を最後に付け足してみてください。

  • 写真の場合:「一眼レフで撮影(Shot on DSLR)」「4k」「高品質」「被写界深度(背景をボカす)」
  • イラストの場合:「スタジオジブリ風」「ピクサー風」「水彩画」「線画」「フラットデザイン」

「ジブリ風の優しいタッチで」と付け足すだけで、一気に親しみやすい雰囲気になります。
「ピクサー風の3Dキャラクターで」とすれば、ポップで最先端な印象になります。

自社のブランドイメージに合わせて、いろいろな「画風」を試してみてください。


でも、大丈夫なの? 社長が気になる「著作権とリスク」

ここが一番気になる部分だと思います。
「勝手に使って、訴えられたりしないの?」

結論から言います。
「基本的なルールさえ守れば、商用利用は全く問題ありません」

Q1. AIで作った画像をチラシやWebに使っていいの?

A. はい、大丈夫です。
OpenAI(ChatGPTの運営会社)の規約では、有料プランで生成した画像の著作権はユーザー(あなた)に帰属すると明記されています。つまり、チラシに使おうが、ホームページに使おうが、Tシャツにして売ろうが自由です。

Q2. 著作権侵害になるケースは?

A. 「既存の有名なキャラクター」や「特定の画家」を真似した場合です。
例えば、「ミッキーマウスがサーフィンをしている絵を描いて」と指示して、そっくりな画像を作り、それを商売に使えば、当然ディズニーから訴えられます。
また、「ドラゴンボールの鳥山明先生の画風で」と指定しすぎるのもリスクがあります。

あくまで「オリジナルの画像」を作ることに徹してください。
「○○風」と指示する場合も、特定の作家名ではなく「印象派風」「アメコミ風」といったジャンルで指定するのが安全です。

Q3. AIだとバレて炎上したりしない?

A. 「使い方」によります。
「実在する社員です」と嘘をついたり、「実際の商品画像です」と偽ったりするのはNGです(優良誤認にあたります)。
あくまで「イメージ画像」として使う分には、何の問題もありません。
心配なら、画像の隅に小さく「Image generated by AI」と入れておくのも誠実な対応です。


未来の話 〜AIを「使う側」に回るか、「使わない」ままでいるか〜

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
最後に、少しだけ未来の話をさせてください。

今、世界は猛烈なスピードで変化しています。
「AIなんて一時的なブームだろ?」と思っている間に、ライバル企業はAIを使って、これまでの10倍のスピードで・10分の1のコストで、魅力的なコンテンツを量産し始めています。

私が恐れているのは、AIに仕事を奪われることではありません。
「AIを使って仕事を効率化したライバル企業」に、ビジネスを奪われることです。

中小企業こそ、AIを使うべきです。
なぜなら、大企業のように豊富な資金も人材もないからです。
これまでは「お金がないから」と諦めていたクリエイティブな戦略が、AIを使えば「0円」で実現できるのです。

これは、私たち中小企業に与えられた、かつてないチャンスです。

まずは、今日。
ChatGPTを開いて(まだ無料版でも構いません)、こう打ち込んでみてください。

「猫が宇宙でラーメンを食べている絵を描いて」

ふざけているようですが、そこから全てが始まります。
画面に現れた不思議な絵を見た瞬間、あなたの頭の中に「これ、仕事でこう使えるんじゃないか?」というアイデアが、きっと湧いてくるはずです。

その瞬間こそが、あなたの会社のDX(デジタルトランスフォーメーション)の第一歩です。

さあ、恐れることはありません。
新しい「0円の専属デザイナー」と一緒に、あなたのビジネスをもっと自由に、もっと面白くしていきましょう。


【追伸】「もっと具体的な指示の出し方」を知りたい方へ

「記事は読んだけど、実際に自分でやるとなると、どんな言葉を入力すればいいかわからない…」
「もっと自社の業種に合った活用事例を知りたい」

そんな熱心な社長のために、特別なプレゼントを用意しました。

私が実際に使ってみて効果の高かった「コピペで使える!業種別・AI画像生成プロンプト厳選集(10選)」を、メルマガ読者限定で無料配布しています。

  • 飲食店向け:シズル感たっぷりのメニューイメージ
  • 建設業向け:安心感を与える職人のイラスト
  • 士業向け:信頼感を高める事務所のイメージ画像

など、明日からそのまま使える指示文(プロンプト)をまとめています。

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迷惑メールは送りませんので、安心してください。

あなたのビジネスに、テクノロジーという名の「魔法」がかかることを願って。


【プロフィール】
はすきー|Midjourneyマニア

画像生成AI、動画生成AIの可能性を追及中。
一人社長だけど、AIツールを相棒に自分の時間を増やしてクリエイティブなことだけをして生活中。
AIが楽しくてしょうがない。
この楽しさ、便利さを、たくさんの人に広めるために活動している。

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